骨、関節、脊椎、脊髄、運動器疾患全般に対応します。
加齢に伴う首、腰の痛み、肩、膝、股関節、手指などの関節の慢性的な痛み、椎間板ヘルニアや坐骨神経痛からくるしびれや麻痺などの症状。子供、若年者の成長に伴う四肢・関節の問題。打撲、捻挫、骨折、擦り傷、切り傷などの怪我、外傷なども整形外科が担う医療です。その他「何科に行けばいいかわからない」という症状で迷った時などにも受診していただいてOKです。適切な受診先をご提案、ご紹介します。
・骨粗鬆症
加齢により骨はもろくなり骨折しやすくなります。特に女性は閉経後のホルモンバランスの変化で、男性に比べて骨粗鬆症になりやすいです。投薬治療だけでなく運動や食事に気をつけることで防ぐことができます。長引く腰痛、若い頃に比べて腰が曲がってきた、歳を取って身長が縮んだ、などの症状があればご相談ください。

・捻挫、打撲、骨折
いわゆる「ケガ」です。打ち身で腫れてきた、関節をひねった、レントゲンやエコー(超音波)検査で骨折の有無、靭帯損傷の有無を診断できます。損傷の程度で治療の方針も変わることがあります。大丈夫だろう、と自己判断せず医療機関を受診しましょう。

・ペットに咬まれた
動物咬傷、犬や猫に咬まれたキズは普通のキズよりも感染する(化膿する)リスクが非常に高いことが知られています。動物の口の中には細菌が多く、動物の牙によるキズは深いところで菌が繁殖しやすいことが原因です。咬まれたキズは可能な限り早い受診をお勧めします。

・交通事故・労災による怪我
当クリニックでは交通事故によるケガ、労災によるケガの治療を扱っています。交通事故や労災はご自分の健康保険証を使った治療にはならないため、受け付け窓口でお知らせください。

・変形性関節症
膝、股関節のほか、手、肘など、また指の関節なども「変形性関節症」になることがあります。主に加齢による軟骨のすり減りが原因で生じる関節の痛みです。手、足、関節の場所によって、また重症度に応じていろんな治療があります。

・腰痛、頚部痛
慢性的な腰痛、ぎっくり腰のような急性腰痛、症状の出方もさまざま、椎間板、筋・筋膜に由来する痛みなど病因もさまざま、日常生活や姿勢、スポーツ、仕事の負荷など、腰痛を引き起こす誘因もさまざまです。注射、投薬、コルセット、リハビリなど、適切な治療の組み合わせで痛みは和らげることができます。

・神経痛
腕から手にかけての痛みやしびれは頚椎が原因のことが多く(頸椎症性神経根症)、殿部から下肢、足の痛みや痺れは腰椎に原因があるケース(坐骨神経痛、腰部脊柱管狭窄症)が多いです。症状やレントゲン所見から適切な診断と治療を考えます。

・若年者のスポーツ障害
部活やクラブチームでのスポーツを頑張っている小・中学生、高校生などは、練習や試合でのケガが頻繁に起こります。また、骨や筋・腱、靭帯などの成長に伴い、不調や痛みが出やすく、練習の負荷、内容にも踏み込んで考える必要がある場合が少なくありません。改善を目指すには運動器リハビリが有効なことがあります。

・関節リウマチ
自己免疫疾患のひとつです。自分の関節を自分の免疫システムが攻撃してしまうことで関節の炎症が起こります。朝のこわばりや、複数の関節に痛みが現れます。進行すると軟骨や骨の破壊で、関節の変形や機能障害が引き起こされます。なるべく早期に診断し、リウマチの治療薬を開始する必要があります。

・肩の痛み、肩関節周囲炎
肩の痛みにはいろいろな原因があります。中年以降に誘因なく起こってくる肩痛はひっくるめて五十肩と呼ばれたりしますが、肩関節の癒着による凍結肩、腱板損傷、インピンジメント症候群、石灰沈着性腱板炎など、原因はさまざまです。適切な診断と投薬やリハビリで改善を目指します。

・手のしびれ
手のしびれや、手の筋肉が痩せてきたなどの症状は、手首や肘で神経が圧迫を受けている手根管症候群、肘部管症候群などの疾患の可能性があります。薬などの治療で改善が見られない場合は手術も検討します。手根管・肘部管症候群については病院勤務医時代から非常に多くの手術をしており、クリニックでも手術を行なっています。

・腱鞘炎
ばね指と呼ばれる指の腱鞘炎は母指(親指)、中指、環指(薬指)に多く、ドケルバン病と呼ばれる手首の腱鞘炎は親指側の手首のあたりの痛みとして発症します。安静や消炎鎮痛剤、局所注射、手術などの治療法があります。

・軟部腫瘍、皮下腫瘍(できもの)
頻度の高い良性腫瘍にはガングリオン、脂肪腫、粉瘤などがあります。それら以外にもさまざまな腫瘍があり、レントゲンやエコー(超音波)検査、問診(いつ頃からあるか、大きさの変化など)や触診(大きさ、硬さ、部位、皮膚との癒着の有無など)から診断をつけていきます。相談の上で切除手術を検討することもあります。

・陥入爪(巻き爪)
主に母趾(足の親指)によく起こります。爪の端っこが巻いて食い込んで痛くなります。当院では爪と、爪母という爪の根っこを切除する手術治療を行なっています。
